いよいよ、新米鍼灸マッサージ師として寝たきりの方やご自分で

通院できない方を患者さんとして治療することになった2000年の

4月。当時の院長と患者様のお宅へ自転車で同行。院長の初療の治療を

見学した後、治療院に戻って一言「あとは、よろしく」

私は「えっ!!」と思わず声を出してしましました。

院長の治療は正直何を目的として行っているのかまったく理解ができま

せんでした。。。(今振り返ると気功按摩でした)

「あのー、マッサージで何を目的に施術すればよろしいので

しょうか??」と思わず聞いてみましたが、「自分で考えなさい」

の一言で院長は奥に引っ込んでしましました。

この一言にはかなり戸惑いました。

それから三日間他の患者様のお宅に行っても院長の施術はチンプンカンプン!

質問しても返ってくる言葉は昨日と同じ・・・

患者様を車いすに移す方法やベッドからの起こし方も全くわからず。

さあ、困り果てた私。

「教えてくれない院長にこれ以上聞いても何も教えてもらえないな。

こうなったら悔しいから自分で勉強するしかない!!」

と誓った自分。

訪問鍼灸マッサージの治療方法は専門学校で教わった知識では

全然足りませんでした。当時、訪問マッサージのセミナーが

開催されていることを業界誌の告知で知り院長にそれに

出席するため半休を申し出たら「そんなものいかなくていい!!」

の一点張り。さすがにブチ切れそうになりましたが、何故か穏やかな

気持ちに切り替え、説得。なんとか半休をいただき、そのセミナーに

参加して、大まかな知識を得ました。

当時、穏やかに話せたのは、患者様のお役に立ちたいという想いが院長への

怒りを大きく上回ったからです。

さらに患者様の移乗の仕方などのテクニックも知り合ったヘルパーさんに

教えていただきました。

しかし、ちょっとセミナーで勉強したからと言って患者様への接遇や

治療法の悩みは解決しません。

現場デビューして三か月したある日、80代前半の男性患者様から施術後

「先生、マッサージしてくれるのはありがたいけどワシは本当に歩けるように

なるのかい。マッサージだけで良くなるのかい?」と不安そうな目で私の顔を

見ながら言われました。私はその時「歩けるようになれるよう、治療方法を

考えてきます」とご本人さんに安心していただけるようにと思って精いっぱいの

返答をしました。だけど、心の中では「どうしよう・・・リハビリの仕方なんて

学校で習っていないし、さっぱりわからない。でもなんとかお役に立ちたい。

どうしよう・・」と完全にお手上げ状態でした。

そして追い打ちをかけるように、訪問看護ステーションの管理者から電話が!!

「山田さん、今日Aさんのマッサージに行きましたよね??マッサージ終わってから

腰が余計に痛くなったって連絡が私にあったの。何をしました??」

この電話で私、血の気が一気に引きました。。。

第3話に続く・・

瀬戸、尾張旭、長久手の訪問鍼灸リハビリマッサージは
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